生活
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エレファントカシマシ エピックレコードジャパン エピックレコードジャパン
1990-09-01
¥ 2,854
浮世の夢
エレファント カシマシ 5
エレファント カシマシ II
東京の空
エレファント カシマシ
■文学青年の苦悩 評価5 日付2008-11-02このアルバムはけっして音楽を楽しもうと思って聞くものではない。
若き文学青年・宮本浩次の苦悩と悶絶するような叫びを聞くためにある。
このころの宮本は年を取ることとそれにより自分が丸くなることを極端に恐れていた。
「凡人」と言う言葉に象徴される「大人」になることを拒絶しようとしていた。
しかし、世の中で生きていくということは、ある程度の妥協や協調性がなければならない。
若き宮本も少しずつそういうことが分かってきたころだと思う。
純粋に文学を愛していた宮本にとって、
それは自らの「生」を否定するくらい辛いことだったろう。
このアルバムは、理想を求め結局挫折した男の悲しい叫びを表現したものであり、
宮本流の「反語」的表現はここにはない。
宮本自身のかなり深いところにある自らの心を掴み取り「音声」によりぶちまけた詩集である。
■若気の至り 評価5 日付2008-04-26アルバムが発売される1ヶ月くらい前に、先行シングル「男は行く」がリリースされたと思います。
私は当時高校生で、バイト先のレコード店でその曲を聴いたのですが、あまりの衝撃に笑ってしまいました。
その店では、毎月店頭用のBGMにカセットテープを編集していたのですが、私は無理やり「男は行く」を収録し、毎日聴いてました。
何故か店長は文句を言いませんでした。
そのテープには当時ヒットしていた「おどるポンポコリン」なんかも入ってたと思います。
アルバム「生活」が発売されてからは、毎晩とり憑かれたように聴きました。
その素晴らしさは皆さんがレヴューされている通りです。
いまでも気持ちがしっかりしていない時に聴くと、持って行かれそうになります。
毎日、「男は行く」をヘビーローテーションした努力も空しく、バイト先で「生活」が売れたのは、私が買った1枚だけだったと記憶しています。
■強烈な説法 評価5 日付2007-06-10凄まじい。圧倒される。でも日本人にしか伝わらないだろうなぁ、という感じがする。ブルースを通り越して説法である。達観したかのような宮本の個性が、これでもかとばかりに押し出されている。もはやクセどころの話ではない。楽器の音は極端に小さく、宮本の叫び(説法)ばかりが聞こえてくるのだ。歌詞は文学と化し、楽器はおろかメロディーでさえ、その詩を引き立てるための飾りに過ぎない。
宮本が徹底して歌うのは無為自然を根本に据えたような「生活」だ。コンセプトアルバムでもないのに、これほど一貫したアルバムは聴いたことがない。12分にも及ぶ「遁生」はその究極とも言えると思う。
絶対気軽には聴けないアルバムだ。傑作か駄作かすら判断が難しいが、つまるところ名盤なんだろう。ただ毎日聴くような代物ではなく、年に1、2度、頭を空っぽにして聴くべき一枚。
■最高か最低か、問題作 評価5 日付2006-08-04「カセットブックならよかったんだけどね」などと言う輩は、いったい何を聴いているのかと思う。が、言わんとしていることはわかる。いわゆる世間で言うロックというカテゴリーには当てはまらない作品である。
このアルバムはまずメロディがすごい。ロック、ポップスのメロディではない。そしてとても美しいメロディだ。
次に詩が生々しい。永井荷風に憧れていた当時の宮本の古語文体と、丸っきり引きこもりな内容。
そしてサウンドは、宮本のギターと唄以外はあまり聴こえないというバランス。宮本はこれまではそんなにギターは弾いてないので、ほとんど初心者である。一部ピアノも弾いている。
一枚聴き終えると、疲れるのだ。7曲だけど50分ある。しかし、絶望を救っているのはメロディの素晴らしさだ。
ソニーというバリバリのメジャーレーベルから、こんなアルバムを出したということがすごい。発売当時は(というか今日に至るまで)、全く話題にもならなかった作品。僕は「日本で初めてロックが産まれた」と思いました。
このグシャグシャにひしゃげたアルバムを最高のロックとするか、最低の音楽とするかは聴き手次第。どちらかでしょう。
このアルバムがでて2年くらいして、ニルヴァーナの「never mind」が出ましたが、「生活」を知っている僕には何のインパクトもありませんでした。
星5つにするには抵抗があるが、このアルバムは23歳の若者の稚拙な情熱と圧倒的なメロディセンスの記録として、類を見ない作品である。
■愚劣で無能でそれでも生きている 評価5 日付2005-09-07この『生活』というアルバム以外にも、素晴らしいアルバムは当然ある。
初期の頃に見られるロックンロール全開なカシマシも、レーベル移籍後のシンプルで洗練された曲も勿論大好きではある。
でも、よく聞いたアルバムは、この『生活』である。
もうどうしようもなく、退廃している『自分』が、自分の中にある人間なら否応無しにこのアルバムには反応してしまう。
焦点の合っていない目で絶えず何処かを眺めながらこのアルバムを聞く。
ボーっとして聞いていると、本当にあっという間に終ってしまうアルバムだ。
他のどんなものより、自分にとってセンセーショナルだったアルバム。
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